ぶたごやへかえる矢玉四郎はれぶたのぶたごや トップへかえる 2020/11/05


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  心の画用紙に  矢玉四郎

 
 心の画用紙に
  悲しみ色の絵の具がひろがる
  きのう笑って はなしあった人を
  しんじられなくなったり
   すなおに生きてゆくって
   むつかしいことなのかしら
   すきとおった心でいたい
   すきとおった心でいたい

  心の画用紙に
  しあわせ色の絵の具をぬりたい
  きのうだまって とおりすぎた人を
  わすれられなくなったり
   あかるく生きてゆくって
   むつかしいことなのかしら
   ゆめのような出会いをしたい
   ゆめのような出会いをしたい
                    
                         (c)YADAMA SHIRO 1979                                         


             なきじかん     矢玉四郎

    わたしが ないているあいだも
  とけいは うごいている
  かなしい なみだも
 じかんが かわかしてくれる
  わたしのじかんは
  わたしのそばにいつも
  いつも いつでも
  いっしょにいてくれるから
     なくのも わたしのじかん

 わたしが ねむっているあいだも
 とけいはうごいている
 つめたい こころも
 じかんが あたためてくれる
  わたしの じかんは
  わたしのことをずっと
  ずっと いつまでも
  まっていてくれるから
  ねるのも わたしのじかん
(c)YADAMA SHIRO 2000 /「矢玉四郎のちゃんとわかるとけい」ポプラ社刊よりだが、「あなた」を「わたし」に改定。作曲丹羽応樹  


★みんなが歌える歌がない。音楽制作現場も金心ばかりで詩心を失っている。歌謡詞はきわめて専門的な熟練を要するのに、文芸としての評価が低い。学術系の人が歌を理解していないからだ。
 未発表の歌の詞として書いたものを書き込んでいきます。死蔵していてもつまらないので、見ていただきます。パクル人がいますが、著作権法は厳しいです。天知る地知る我知る。創作者としての誇りを失えば、その心は作品に表れます。これを歌いたい人はメールください。


悲劇の作詞家矢玉四郎ものがたり

●昭和五十年代。矢玉四郎は作詞家でもあった。
「遊びなれてる人みたいに」作曲丹羽応樹−編曲大村雅朗−渡辺音楽出版 ♪遊びなれてる・・・試聴できます。
★「木の実ナナ」ザ・ベスト・オブ・ナナ うぬぼれワルツ 3A−1037トリオレコード(アナログLP)

★木の実ナナ全曲集 CO アポロン 1985−BY32−12

●「スペードの女王」作曲丹羽応樹−編曲船山基紀 ♪かけひき上手な・・・
●「クリスマス・イヴ」作曲丹羽応樹−編曲宮本光雄 ♪ジングルベルにせかされながら・・・
●「迷い鳥」作曲丹羽応樹−編曲宮本蜜光雄 ♪
●「長い廊下」作曲丹羽応樹−編曲萩田光雄
〇「さよならが言えない」作詞鶴田喜久子−作曲丹羽応樹−編曲船山基紀
★「12の引き出し・丹羽応樹」SKS−1004 キングレコード1978(アナログLP) 

●「ぬりゑ」作曲丹羽応樹 ♪ぬりかけてやめたぬりゑのように・・・
●「紙心恋折鶴」作曲丹羽応樹 ♪私の心をむりにたたんで・・・
★「レディース・ホテル」丹羽応樹−SKS1036 キングレコード1979(アナログLP)
★秋ひとみバージョンもあり。「折鶴とべません」哀愁BOYのシングルB面。今や超貴重お宝レコードです。
●「心のきれはし」作曲丹羽応樹 ♪愛という字には心があるでしょう・・・
●「幸せのしっぽ」作曲丹羽応樹 ♪帰りのラッシュの電車の中で・・・

●「はれときどきぶた」作曲白鳥澄夫 フジテレビ ポンキッキ ♪あしたはぶたがふるかもー・・・

●「こころ宇宙」作曲柳田ヒロ−歌ぶうびいぷう 学研教育アニメ「はれときどきぶた」のオープニング/
●「ぷわぷわるー」作曲柳田ヒロ−歌広谷順子 エンディング/この2曲管理はバーニング
●「二本の足でスタコラ」16ミリアニメ「おばけうんどうかい」主題歌 作曲谷康一 ♪二本の足でスタコラー・・

丹羽応樹が歌っている私家版のCDもあり、これには「心のきれはし」「幸せのしっぽ」「迷い鳥」「ぬりゑ」など、美しい歌が入っている。今コマーシャルに使うといいかもしれない。いや、いい、いい。ヒットしなかったけど、いい歌というのは、いくらでもあります。コマーシャル関係者は、そういうのを発掘して使うと特ですよ。サントリーなんかはうまいねえ。
●「ぬりゑ」はTBSのテレビ小説「こおろぎ橋」樋口可奈子デピュードラマ)の挿入歌だった。いいう歌です。歌手丹羽応樹
作詞作曲でテレビに出たこともある。NHKの「あなたのメロディー」に「ピカソみたいな私の顔」、歌は山本リンダ。昭和四十年代のこと。谷啓さんが司会をしていたころ。ふるいねえ。
〇アグネス・チャンのアナログLP「Happy Again」のなかの「あなたにさようなら」作詞鶴田喜久子・作曲梅垣達志・ワーナーパイオニア) この歌の歌詞の著作権継承者はなにをかくそうこの私。この詞には丹羽応樹作曲のものもあるのです。いい歌です。http://www.st.rim.or.jp/~morimura/Discography/LP/HappyAgain.html
●怪談パクリ御殿
1979年ごろ、上記のTBS「こおろぎ橋」のために書いた詞のうちの
「心の画用紙に」という詞を、1984年にNHKこどものうたコンクールに応募した。これは落選だったらしいのだが、あとでとんでもない事実がわかった。学研の「はれときどきぶた」アニメを作ったときのことだが、音楽はキングレコードが担当していた。ディレクターは童謡を手がけていた佐藤氏。1987年十月、主題歌の候補として、佐藤氏に「心の画用紙に」の詞をみせたところ「この詞は昨日見ました。」という。「NHKディレクター宮本某が、、昨日売り込みにきた。作詞かげもりじゅんの名で「ぼくの絵」という番組でこの歌を流している」というのだ。なんじゃそりゃー。つまり、私がコンクールに応募したものを盗んで、自分の?作品としていたのか?ミヤモトはコンクールの担当者だったらしい。天網かいかい疎にしてもらさず。同じ人のところに、三年後に一日違いで、その詞が集まるとは、不思議なことが起きるものだ。世の中広いようで狭い。
たまたま私が有名人だったから、わかったことだが、もし、無名の人が盗まれたとき、NHKに対抗するのは難しい。いまなら、インターネットがつかえるが・・・ほんらいなら、著作権法違反でお縄頂戴なのだが、この件はうやむやのままだ。なぜなら、その後私は仕事がいそがしく、家庭的にも地獄のような状況におちいってしまったからだ。この件は未確認のことばかり。
ビクターのディレクターに預けて、「みんなの歌」に売り込んでもらった「まねきねこ」作曲谷康一)という歌は、どうなったのだろう?NHKさん、この落とし前をつけてちょーだいね。放送されてもおかしくない出来だとおもうがいかが?
「まねきねこ」は偕成社から出ている「ねこの手もかりんと ひとつ」に、楽譜とともに掲載してある。歌ってみて。
作詞家とは悲惨なものだ。ボクシングの世界チャンピオンを目指すようなもの。チャンピオンのタイトルをとれなければ、乞食同然なのだ。 弱小ジム所属でタイトル戦に出るチャンスをあたえられなければ、いくら強くてもだめなのだ。きたねーやつがいるのは、どこの世界でも同じだ。私ほど有名になっても、そんな目に、いまでも、あう。まして、無名の若い人たちが、きたないやつらに、どういう目にあっているかと考えると、だまってはいられないのだ。

●先年なくなられた西沢爽さんを知っていますか?島倉千代子の「からたち日記」「恋しているんだもん」美空ひばりの「波止場だよお父つぁん」作曲船村徹(この人も評価を上げなければ)小林旭の「ギターを持った渡り鳥」「さすらい」なと、数々の名歌の作詞者です。「波止場・・」は「古い錨が」で始まる一番の「年はとっても盲でも」がいけないといわれて、テレビでは一番を聞けません。ひばりもいきなり二番からうたったりしていました。日本語、それも普通の人々がわかる日本語に執念をもやしておられた。いくらかでも、あとを継ぎたいとおもうのでございます。それにしても、私が推すのは日本社会では浮き上がってしまう頑固者ばかりだな・・・
一時期、なかにし礼さんにも教えをうけたことがある・・・。

作詞家としては、やりのこしたことばかりという思いだ。


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